過労で寝たきり、会社に1億9千万円支払い命令

  • 2010/02/17(水) 07:18:19

2月16日 yomiuri online

過労で寝たきり、会社に1億9千万円支払い命令

長時間勤務による過労で意識不明の寝たきり状態になったとして、鹿児島県鹿屋市の元ファミリーレストラン支配人松元洋人さん(35)と両親が、店を経営する康正産業(鹿児島市、肥田木康正社長)に約3億5000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が16日、鹿児島地裁であった。

 山之内紀行裁判長は、介護費用や慰謝料など約1億9000万円と、未払いの給与約730万円の支払いを命じた。

 判決などによると、松元さんは2003年9月から鹿屋市内の店で支配人を務め、残業代が支給されない「名ばかり管理職」として、接客や仕入れ、パートの募集など休日返上で働いたが、04年11月10日未明に心臓発作を起こし、低酸素脳症で意識不明となった。発症までの半年間の時間外労働は月平均約202時間に上っていた。山之内裁判長は、「会社の長時間労働に対する無関心ともいえる姿勢と、一切の残業代を支払わない労務体制が原因」と批判した。

 同社の柳田敏安常務は「判決文を見て、社内で対応を検討したい」と話した。

(引用ここまで)


介護費用や慰謝料など約1億9000万円とは、かなり高額ですが、本人の年齢、勤務状況、会社が放置していた事実などを考えると当然かもしれません。控訴されて、今後は金額がもっとあがるかもしれませんし、なんともいえません。

発症までの半年間の時間外労働は月平均約202時間に上っていたという考えられないような過重労働の事実に言葉もありません。支払命令の額が多いとか少ないとかの問題ではなく、経営者自身の責任を追及できないのかと疑問に思ってしまいます。

このような企業もHPを見ると次世代育成支援対策などと掲載していますが、それ以前にやることがたくさんあるだろうと思います。今も過重労働で働いている従業員がたくさんいるかと思うと、心配です。  

居酒屋やファミリーレストランなどの飲食業、外食産業、小売業などは、小規模とはいえない中堅規模というべき従業員100人~300人ぐらいの企業がたくさんありますが、このようなところはコスト削減のため従業員の採用を抑えて、1人にできるだけ仕事を全部任せているケースが増えています。いわゆる名ばかり管理職の問題ですが、このような裁判結果を見て、ひとごとではないということを受け止めて、まずは少しでもリスクを軽減するためにも残業時間を削減させないといけません。

長時間労働の改善に頭を悩ませている企業様からのご相談をお待ちしております。労働時間を削減し、従業員と企業の双方がハッピーになれる方法を一緒に考えていきましょう。

参考リンク康正産業

鹿児島県を中心にたくさんの飲食店を経営している会社で、HPによると資本金は1200万円で、売上高90億、従業員数2100人(パート含む)という企業です。



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<アルバイト過労>労災認定 残業160時間、統合失調症

  • 2009/11/28(土) 07:55:48

11月27日 毎日JP

<アルバイト過労労災認定 残業160時間、統合失調症

月160時間を超える残業をしていた神奈川県在住の元コンビニエンスストアのアルバイト男性(42)が、過重労働が原因で統合失調症を発症したとして労働災害が認定されたことが分かった。長時間・過重労働などを原因とする過労死、過労自殺の労災認定は、増加傾向にあるが、アルバイトなど非正規雇用労働者の過労労災認定は珍しい。長時間労働が正社員だけではなく、非正規まで広がっていることを浮き彫りにした。

 男性や労災申請を支援した神奈川労災職業病センターによると、男性は神奈川県内の「サークルKサンクス」で1998年からアルバイトしていた。次第に労働時間が長くなり、もうろうとして働いているところを家族が見つけ、07年11月に仕事を辞めさせた。

 申告を受けた労基署は、05年の3月や10月などに月間160時間を超える残業をしている事実をレシートの記録などから確認、「恒常的な長時間労働があり、精神的負荷が強くかかった」ことを原因に統合失調症を発症したとして業務上の災害と認定した。認定は今年9月。

 認定では、男性は05年12月以前に発症したとされ、発症から2年近く症状を抱えたまま働いていたことになる。

 男性の労働時間を記録したメモによると、この間、月に350~529時間働いていた。ほとんど、店に寝泊まりして働く状態で、賃金は30万円の固定給与だったという。

 男性は現在、リハビリを兼ねて働いている。同センターの川本浩之さんは「不安定な雇用の中で常軌を逸した働かされ方をしている。非正規にまで広がった長時間労働を改めていく必要がある」と話している。

 長時間・過重労働を巡る労災に関しては、うつ病など精神障害の労災で、08年度は927件(うち自殺148件)の申請のうち、30~39歳が303件、20~29歳が224件と20~39歳で5割を超えている。08年度は労災認定件数が過去最多だった。

 サークルKサンクス広報部は「労災の認定を受けたことは承知しているが、詳しい内容は把握しておらずコメントできない」と話している。【東海林智】

(引用ここまで)

コンビニ業界は、私がよく現場を知っているのですが、この3,4年前から人手不足で店長やオーナーは本当に悲鳴をあげながら、運営しています。

結局はFCスタイルなので、アルバイトやパートさんでうまくまわしているのが通常スタイルでした。

しかし、コンビニの仕事も時代が変わるとともに複雑になり、その割に時給が低いということで、もっと違う仕事を求める人が増えました。

そして大学生の減少なども大きく影響し、アルバイト確保が難しくなると、フリーターのような人に、長時間任せることでなんとか切り盛りしているというお店があちこちにありました。

さて、今回はこの労働者が月に350~529時間働いているということで、信じられないような労働環境にあったわけですが、これは氷山の一角です。

非正規社員にも広がっている長時間労働ですが、これは経営状況が厳しいので固定給与でできるだけ働かせ、なんとか乗り切っていこうという思いがあるからです。

不景気で仕事がないといいますが、コンビニの店員(アルバイト)のような仕事には就きたくないという人も多く、やはりミスマッチだと思います。

最近では、私がよく行く近所のコンビニなど外国人が半数以上ですが、ビジネス街にある都会のコンビニはますますこの傾向が強まることと思います。

今回のニュースでは、アルバイトの過労労災として取り上げられていますが、身分はアルバイトでも社員と変わりません。契約期間の定めはないと推測できますし、固定給与でほぼすべての仕事を任されているはずです。未払い残業の問題もあると思いますので、このようなリスクを避けるためにはいずれにしても企業側(コンビニオーナー側)は、即時に職場環境を改善する必要があります。

労災認定されるということは、企業側に責任があるということですので、当然別途民事訴訟される可能性が高いわけですから、そのリスクを考えていただきたいと思います。

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損賠訴訟:過労によるうつ自殺認定 農協に1億円賠償命令

  • 2009/02/02(月) 23:33:56

2月2日 毎日新聞

損賠訴訟:過労によるうつ自殺認定 農協に1億円賠償命令

北海道の音更(おとふけ)町農業協同組合の元男性係長(当時33歳)が自殺したのは過労によるうつ病が原因として、妻(35)と長女(4)が同農協に計約1億4058万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が2日、釧路地裁帯広支部であった。岡山忠広裁判長は「男性の業務量を軽減するなどの措置を怠ったのは安全配慮義務に違反する」と原告の主張を認め、同農協に計約1億397万円の支払いを命じた。

 判決によると、男性は同農協青果課で農産物の販売業務を担当していた04年6月以降、前任の係長の入院や準職員2人の交通事故で業務量が増加。繁忙期の同年8月には残業時間が90時間にも上り、うつ病の症状が出始めた。係長に昇格後の05年5月14日、上司から3時間にわたる叱責(しっせき)を受け、翌日に自殺した。

 判決後、妻は「農協があのような働かせ方をしていなければ主人は亡くならなかった。今後は(過労に対する)態勢を整えてもらいたい」と話した。同農協は「今の段階ではコメントできない。今後のことは弁護士と相談していきたい」としている。
(引用ここまで)

経緯をたどっていくと完全に企業側が安全配慮義務を欠いていますし、何度も働き方の見直しをする機会はあったはずです。かなり仕事の量的にも無理があったと思われるので、どうして周りが救ってあげられなかったのかと思います。

働き盛りな年齢ですし、奥さんと子供さんの気持ちを考えるとほんとうにかわいそうです。

このような約1億円という高額な支払命令が出たのは、時代の変化だけではないはずです。今後もこのような判決が他の事件でも続くことも考えられるので、企業は、過労とパワハラとメンタルヘルスというこの3つの関連性を理解して、対策を講じていく必要があります。

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