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読書 「 国境の南 太陽の西」  村上春樹

  • 2013/11/10(日) 07:00:02

11月となると
秋を感じたくなりますね。仕事ばかりでは
寂しいものなのです。

秋といえば、食欲の秋、スポーツの秋
羽野晶紀などといろいろいわれますが、
忘れてはいけないのが読書の秋です。
(アンジェラアキも入れておきましょ。)

そんなわけ(どんなわけ?)で
先日の3連休に、読んだ本をご紹介します。
3時間ちょっとかかりましたが、読みきったという
爽快感と独自の喪失感は、少し内面を混乱させ
別の世界に逃げたくなるような感じにさせるところが
ありました。

国境の南、太陽の西国境の南、太陽の西
(1992/10/05)
村上 春樹

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この本の初版は、1992年。
21年も前の本を急に再読したのには
理由がある。そのくらい心が激しく動かされることが
2つの世界で起きていた。読書に理由はいらないが
なんだかあの独特の世界観に入ってみたくなったといえば
ハルキストならわかるはずです。

この本は、読むのは3回目です。最初は20年前に読み
2回目が十年以上前に読んだわけですが
私も年を重ねそして受け止め方もどう変わったのか
そして人生についても深く考えるきっかけになりました。
結論としては、30代後半以降に再読するとその良さが
昔よりはよくわかります。

数多くある彼の本の
中で私が読んだ中では1番好きな本が
この本であるが、意外と評価が
わかれる本でもあります。

読みが浅い人は、思考しないまま読むとテーマを
勘違いしてしまいがちな本ですが、この本の良さが
わかる人にはわかりますし、そういう人とは話も
盛り上がりそうです。

すべての前の本やそのあとの
つながりを考えて、深く読み解くと奥が深い
そこには完全な答えはないのだが、あの文体と緻密な場面の
表現、そして展開力はやはり素晴らしいです。


村上春樹の書籍は
ノルウェイの森が最初、そこからさかのぼって
全部読んでいますが、途中ねじまき鳥の途中で
ストーリー展開のひっかかりがあって
読まなくなり、そのあとの本は読んでいません。

この小説のテーマは不倫ではないのですが
その内容だけで毛嫌いする方も多いのですが
この本に描かれているのは、人間の誰にも
ある欠落感・喪失感・幻想性であります。

自分の奥底に眠っていた気持ち、心の中を覗かれた
ような気持ちになり、その文章に
共感して、それでも現実を生き続け、欠落している
ものを埋めながら自分に置き換えていろいろ考えてほしいという
ことなんだと思います。

そしてストーリーも各自の読み方でいろいろ想像できる
ところ、結局は作者しかわからないがこのことに気付いて
ほしいという期待を含ませているところに好感をもって
います。

村上春樹の作品の中では、成功している主人公の話なので
意外なこともありますが、この作品の中に流れる
色の物語は美しいです。

特に 青の島本さんを幻想的なものに
感じてしまう私もいろいろ勝手にイメージしすぎて
結局島本さんはすでに亡くなっていたのにあちらの世界から
やってきたというような解釈をしました。

最後の部分のやりとりは哲学的ということもあり難しい感じも
しますが、ここを真面目に受け止めると苦しいので軽く
流すようにしたほうがいいかもしれません。

そんなわけで、村上春樹は初期三部作の1つ 羊をめぐる冒険と
ダンスダンスダンスが結構好きなわけですが、ちょっと違った
ジャンルのこの国境の南 太陽の西がやはり最高傑作だと今になって
あらためて思いました。

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