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「蹴りたい背中」 を読んで 

  • 2014/01/17(金) 07:54:27

今年のはじめに読書の量を増やすことを
決めていたのですが、その中でも
仕事に関係する専門書、ビジネス書
はいうまでもなくその他として
過去の芥川賞、直木賞の作品は読んで
おきたいと思っていたので、今回は
ずっと読みたかった

綿矢りさ さん の 
「蹴りたい背中」 を読みました。

蹴りたい背中 (河出文庫)蹴りたい背中 (河出文庫)
(2007/04/05)
綿矢 りさ

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綿矢りさ さん は高校生時代に書いた
「インストール」で2001年 文藝賞受賞。

そして2004年にこの「蹴りたい背中」で
芥川賞を史上最年少で受賞。
127万部は、凄いものです。

同時受賞となった金原ひとみさんの「蛇とピアス」との
ダブル受賞でかなり話題になったので
当時のことを覚えている方も多いことと思います。
あれから、もう10年経つのです。

さて、この小説はほんとうにインパクトがありました。

文章や言葉の1つ1つが素晴らしいのですが、
やはり冒頭の部分だけでもその良さがあると思います。


以下 小説の出だしです。私は太宰治の斜陽の書き出しの部分も意味あり
げで好きですが、こちらもなんだか不思議な感じで、魅かれます。

さびしさは鳴る。耳が痛くなるほど高く澄んだ鈴の音で鳴り響いて、胸を締めつけるから、せめて周りには聞こえないように、私はプリントを指で千切る。細長く、細長く。紙を裂く耳障りな音は、孤独の音を消してくれる。気怠げに見せてくれたりもするしね。葉緑体? オオカナダモ? ハッ。っていうこのスタンス。

「さびしさは、鳴る。」

この表現をどのように捉えるかは、それぞれですが
いろいろな書評があるようです。

いずれにしてもこの閉塞感は、
村上春樹を思い出させてくれます。

彼女も村上春樹の初期作品が好きでよく
読んでいるということらしいので
なんとなくそのタッチを感じ取ることができました。

いずれにしてもこの表現力はすごいという
しかありません。

たとえが、絶妙で、観察力や言葉の選択も
含めてとても文章が綺麗です。心の小さな声を
ひろっているところがいいのだと思います。

そんなわけでおもしろいかそうでないかと
いうことではなく純文学作品を
高校生時代を思い出してみながら、一度読んで
見るのもいいのではないでしょうか。

あらすじは、こちらのサイトがわかりやすいです。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~michimar/hon2/051.html

先日、読書についてある経営者と話すことがありましたが、結論として「芥川賞とか直木賞の作品くらいはやっぱり読んでいないとまずい」かもしれないということになりました。その経営者が言うには、彼女や奥さんが過去の名著や芥川賞等の受賞作品あたりは読んでいるのが当たり前と思っている価値観をもっている場合、読む気配すらないようでは受ける印象はあまりよくないようで、尊敬されないというか自分とは不釣り合いと女性側が...
「テレビは見ない」は問題ないが、「本は読まない」は、あまりいい印象を受けない




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