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離婚すると「年金分割」されるんだって。でもちょっと待った!

  • 2007/01/18(木) 23:05:23

株式会社アイウェーブのHP  



2007年問題ということで団塊世代の退職と共に離婚時の年金分割が4月からはじまることもあり、各テレビ局のワイドショーが特集を組み放送の機会も増えているようであります。

そして大体は、「最近熟年離婚の数が減っているのですが、やはりこの年金分割が影響しているのではないでしょうか?」というワンパターンの流れがよく放送されています。

テレビ局の番組で奥様方へのインタビューが視聴者をあおるような形になって、社会保険事務所の年金相談は、年金分割の相談がかなり増えたとのことです。

社会保険庁
http://www.sia.go.jp/topics/2006/n1221.html

しかし、ちょっと待ったです。

年金の分割は、平成19年4月からの改正では、4月以降に離婚した場合に、結婚していた期間の2人の厚生年金の額をあわせ、最大2分の1を分割按分されるということですが、その割合は合意があってはじめて成立ということですので、簡単に話はつかず、結果的には裁判などになってしまうのかもしれません。

しかしながら、この最大2分の1というのを、話し合いなどに関係なく自動的に2分の1に分割することを定めたのが平成20年4月に改正される内容です。

平成20年4月1日以降の第3号被保険者期間については、離婚をした場合に、当事者一方からの請求により、第2号被保険者の厚生年金の保険料納付記録を自動的に2分の1に分割することができます。

「自動的」にというところがポイントです。

しかし、よく考えると今、離婚を考えていても20年4月1日以降の期間だけであって過去の分まで2分の1もらえないし、婚姻していた期間だけだし、まして厚生年金分だけだしということで、あとになって気づくことが多いのです。

また将来の離婚のことなんかをずっと考えて一緒に暮らしているのも嫌なものですね。やらせインタビューっぽいのもたまにありますし、マスコミがあおっているのもあまり感心しません。

マスコミは、この法改正で勘違いをふせぐために専門家を採用してわかりやすく伝えているのですが、このような放送内容は視聴者に都合よく解釈され、「4月以降に離婚しても年金半分もらえるらしいよ」と次から次へと伝わっていくのです。

離婚年金分割については、先日セミナーの講師をしましたが、また機会があれば、お話をしたいと思っています。やはり同じネタで何度も話すと内容もよりよくなってきますし、イレギュラーな対応にも強くなってくるからです。

皮肉にも社会保険事務所には、熟年女性の相談が殺到しているようですが、実は、一番勉強しなければならないのは、40代ぐらいの男性サラリーマンなのかもしれませんね。




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