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労災で顔に傷、補償に男女差は「違憲」 京都地裁判決

  • 2010/05/28(金) 23:20:42

私は、社会保険労務士の業務もやっていますが
労災保険の障害補償に関する給付の請求は、関与することが
たまにあります。その決定される等級については、わからない
こともあります。

法律では基準が定められていますが、その基準自体を否定する判決が
今回出たわけで、常識的な考え方で仕事をしていてはいけないとうことを
あらためて認識しました。

確かにあざが残って男女によってその等級に違いがあるというのはなかなか
理解できないのですが、法律でそのように違いがあるということに私は
納得していたところもあります。

時代が変わり、仕事の種類も職業の幅も広がり、男女雇用機会均等施策も進む中で
男女で賃金差別があってはいけないように、労災の補償にも男女差はあっては
いけないと考えられるようになっています。古い固定概念を今こそ
捨てるべきなんでしょう。

昔につくられた法律も機能しなくなっていることがあります。

労働基準法でもこのような現代の働き方にあっていない法律の定めがあり、
私も経営者にいろいろ小言をいわれますが、その都度いろいろ考えさ
せられます。

さて、労災の男女差が違憲というasahi.comの記事は
よくまとまっておりますので、記録として残しておきたいと
思います。


5月27日 asahi.com


労災で顔に傷、補償に男女差は「違憲」 京都地裁判決


顔などに重い傷が残った労働災害の補償で、男性を女性より低い障害等級と認定する国の基準は法の下の平等を定めた憲法に反するとして、京都府内の男性(35)が国に障害補償給付処分の取り消しを求めた訴訟の判決が27日、京都地裁であった。瀧華聡之(たきはな・さとし)裁判長は「男性も顔に障害を受けたら精神的苦痛を感じる。性別による差別に合理的理由はない」として基準を違憲と判断し、処分を取り消した。男性の弁護団によると、労災の障害等級の男女差を違憲とした司法判断は初めて。

労災保険法は顔などに重い傷が残った場合の障害等級について、女性は「7級」、男性は「12級」と規定。7級はその障害がなくなるまで、障害を負う直前3カ月間の平均賃金の131日分が「障害補償年金」として毎年支給される。12級は平均賃金の156日分が「障害補償一時金」として給付されるにとどまる。

 判決によると、男性は1995年、京都府内の勤務先で金属を溶かす作業中に顔や腹に大やけどを負った。地元の労働基準監督署は2004年、ほかの症状と合わせて、障害補償一時金の支給対象となる11級と認定。これを不服として再審査を求めたが、国に退けられた。

 判決はまず、接客が必要な仕事には女性が多く就いているとした国勢調査の結果から「外見の障害は女性のほうが不利益を被る」とした国の主張について検討。不特定多数の人と接する仕事は「法務従事者」「音楽家」「理容師」など他にもあり、明らかな根拠とはならないと判断した。

 国の「女性のほうが外見に高い関心を持っているため、顔の傷による精神的苦痛の程度は大きい」との主張についても、性別によって大きな差が出るとはいえないと指摘。重い外見の障害補償だけに性別差が設けられていることは「著しく不合理だ」と結論づけた。

 厚生労働省によると、重い外見の障害等級の男女差は、1936年改正の工場法で定められて以降、見直されていない。同省労災補償部は「関係省庁と協議し、対応を決める」としている。(玉置太郎)



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